日本には事業所は約600万、企業は約150万もの会社がありますが、
それら全ての株式を買えるわけではありません。
この中で株式を売買できるのは、株式会社という会社形態の他に、
証券取引所で株式を公開をしている会社のみです。
この株式公開をしている会社を「上場会社」、公開していない会社を「非上場会社」といいます。
株式を上場するためには様々な条件を満たす必要があるため、
約4000社という全株式会社の1%にも満たない数字になっています。
つまり、上場会社とは証券取引所で売買を認められた会社です。
そのため、上場会社には有名で規模の大きな会社が多いといえます。
非上場会社の株式は、一般的に「役員や社員、関連会社、ベンチャーキャピタルという投資会社」などが保有しているケースが大半です。
これら公開されていない株式を「未公開株」といいます。
上場されていないので、証券取引所を通じで取引はできませんが、当事者間での売買は可能です。
また、未公開株を売買するグリーンシート市場というのもありますが、
「買い手や売り手が付き難い」、「価格が流動しやすい」などの理由で取引が難しいようです。
「上場会社の場合」
資金の返済義務がないので、財政を圧迫せずに投資家から資金を調達できる。
ただし、株価が変動するので安定的な資金調達ができないことがある。
株式を公開しているため、買い占められると会社を乗っ取られることもある。
「非上場会社の場合」
投資家から資金調達が出来ないため、銀行などから資金を調達することになり、
金利や見返りをつけて返済しなければならない。
ただし、株式売買が無いため、会社を乗っ取られたりする心配がない。
企業の株式が新規に証券取引所に公開される「新規上場株」は、
直前に未公開株を「売出株」や「公募株」として一般の方に販売されます。
こちらは証券会社を通じて購入することが可能です。
人気があれば抽選もあり、当選できれば公募価格での購入ができます。
事前にホームページなどで銘柄が公表されていると思うので、購入するときはそちらをご覧下さい。
また、未公開株を販売する詐欺もあるようなので、十分にご注意を。
怪しいと思ったら、未公開株販売に証券業の登録が義務付けられているので金融庁のページで販売業者の登録確認をしてみましょう。