株式を売りたい・買いたい投資家の注文が集まる場所が、証券取引所です。
ここで売買された値段で、それぞれの銘柄の株価が決まっていきます
証券取引所は1ヶ所にあるのではなく、「東京都、大阪府、愛知県、福岡県、北海道」の各地にそれぞれ、
「東京証券取引所(東証)、大阪証券取引所(大証)、名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所、札幌証券取引所」があります。
その中で日本最大の取引所は、「東京証券取引所」です。
ここでの株式売買金額は、全体の約90%を占めるほどです。
これらが、「日本取引所グループ(JPX - https://www.jpx.co.jp/)」です。
また、市場が分かれており、2022年より新しい区分に変わりました。
新しい区分は、「プライム」「スタンダード」「グロース」です。
市場区分 | プライム | スタンダード | グロース |
---|---|---|---|
株主数 | 800人以上 | 400人以上 | 150人以上 |
流通株式数 | 20,000単位以上 | 2,000単位以上 | 1,000単位以上 |
流通株式時価総額 | 100億円以上 | 10億円以上 | 5億円以上 |
流動株式比率 | 35%以上 | 25%以上 | 25%以上 |
収益基盤 |
・最近2年間の利益合計が25億円以上 ・売上高100億円以上かつ |
最近1年間の利益が1億円以上 | - |
財務状態 | 総純資産額50億円以上 | 純資産額が正であること | - |
現在は、「東証プライム」といった呼び方をされています。
参考までに昔の区分は、以下のようになっていました。
東証には、市場代一部と二部(東証一部、東証二部)のほか、ベンチャー企業を対象としたマザーズ、大阪証券取引所のジャスダック証券取引所「JASDAQ」(スタンダード・グロース)の4つの市場区分がありました。
ほかにも、名証のセントレックスといった市場があります。
ジャスダックは、これまで一定の実績を持つ企業を「スタンダード」、
将来の成長可能性のある企業を「グロース」として、2つの市場区分を設置しています。
※また、大証ヘラクレスは、ジャスダックに市場統合されました。
福岡証券取引所、札幌証券取引所は、ほどんど利用されていませんので取引の機会はないでしょう。
主流であるオークション方式の株式売買は、
「価格優先、時間優先、成行優先の原則」ルールに基づき、
売り注文と買い注文の条件を刷り合わせて次々と約定(売買)させていく方法です。
売買は、売り手と買い手がお互い存在し、それぞれが提示する金額と折り合わなければ、売買が成立しません。
「価格優先」
買い注文の場合にはより高い値段、売り注文の場合にはより低い値段が優先されます。
「時間優先」
同じ注文価格の場合には、時間が早い方が優先されます。
「成行優先」
同じ時間に同じ価格に注文が入った場合、成行(値段を問わない売買)が優先されるということになります。
マーケットメイク方式は、取引所より資格を得たマーケットメイカー(証券会社など)が、
常時「売り気配」と「買い気配」を提示し、最良気配を出して売買を成立される方法です。
投資家と投資家が市場内で直接売買をすることはなく、全ての取引はマーケットメイカー間で行われます。
アメリカのNASDAQ市場やロンドン証券取引所で用いられている方法です。