第4章 株式を売買してみよう


■ ウイルス対策、環境設定をしっかりと

 インターネットを利用できれば、とても便利に株式取引が行えますが、
パソコンを使い慣れていないと思わぬ操作ミスやトラブルに見舞われることがあります。
それによって引き起こされた損失は、すべて自己責任で誰も助けてくれません。
金銭に関わる問題なので、十分に用心しましょう。


「パソコン本体のトラブル」

 パソコンのシステムを理解していないと起こるトラブル。
様々なソフトウェアと使用したりしてパソコンの処理能力を超えてしまった場合、
画面が固まって操作が出来なくなる「フリーズ」が起きたりします。
ハードディスクの要領を確認したり、性能の良いパソコンを用意するなど、
事前にシステムチェックをしておきましょう。


「入力ミス」

 従来のように証券会社の店頭で取引するのとは違い、
声ではなく、キーボードで入力作業を行うため誰でも起こり得るミスです。
株取引を何年も続けて慣れている方でも、入力ミスで何千万も損をしたとの話があるぐらいです。
焦らずに、一度入力した数字を確認しながら取引を行いましょう。


「コンピュータ・ウイルスに感染」

 ウイルスに感染すると、パソコンが操作できなくなるといった状態になる以外にも、
データが破壊されたり、個人情報が第三者に漏洩してしまうなど、様々なケースがあります。
大金を動かすパソコンで情報が漏れてしまっては一大事です。


 最近では、法律でコンピュータ・ウイルスに関する罪(不正指令電磁的記録に関する罪)も成立し、
コンピュータ・ウイルスの作成、提供、供用、取得、保管行為が罰せられることになりました。
この影響もあって減少傾向にありますが、なにかあっては遅いため対策は必ずしておきましょう。


 ウイルス対策ソフトをインストールおよび最新の状態へ更新し、
怪しいウェブサイトには近寄らないようにします。
ウイルス対策ソフトでも対応していないウイルスなどもあり、感染する可能性があるからです。
一度漏れてしまった情報は、ネットという性質上取り返すことが難しいので、十分注意しましょう。


「回線トラブル」

 自宅にある電気系統や保安器によるトラブルで、電話が鳴ったりすると突然回線が切れるなどあります。
事前に修理を頼んだりして解決しておきましょう。
 また、プロバイダなど回線事業者によるメンテナンスや証券会社のサーバー問題により、
接続できなくなる場合も考えられますが、自己解決できないので諦めて復旧を待ちましょう。


 このように様々なトラブルが考えられますので、
トラブルに備えて、自らできる対処方法は最低限確認しておきましょう。


ポイント 起こりそうなパソコントラブルを把握しよう

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