FXで取引をしていく上で重要な項目です。必ず理解しましょう。
トレードをする場合、どこかのFX業者を使って取引をしますが、
トレーダーからの注文を受けたFX業者は、
その注文をインターバンクへ流すといった処理をするのが一般的な流れにはなります。
ただ、この処理方法がFX業者によって違うのです。
ほぼ取引の手法にばかり情報が向かいがちで、FX業者での扱いまで気にすることが少ないです。
こういった注文の流れるシステムについてもFXでは重要なことです。
基本的には、2つに大きくは分けることが可能です。
・DD方式
・NDD方式
ただし、さらに細かく分けることができるので、
各FX会社でどのように設定しているかは調べるしかありません。
FXを推奨するためなのか、こういった情報は影に隠れがちです。
このDD方式に何が問題があるかというと、
「トレーダーの損失=FX業者の利益」となるのです。
FX業者の利益は手数料だけと思い取引していると痛い目に合うでしょう。
FXで勝てないからやめろと言われる一つの原因であると考えます。
FXは「余剰資金を用意できれば、上がるか下がるか2択で予想するから勝てる時もある。」
そう思っているのに、なぜか全く勝てないと思ったことはありませんか?
どちらかで少しは勝っているのでは?とか、そういうレベルではないのです。
ほぼ勝てない場合、この取引方法に原因があるかもしれません。
注文は成立すれば問題ないと感じるかもしれませんが、
本当にあなたの注文は、投資の世界で注文として成立しているのでしょうか?
以下で解説していきます。
■ DD方式とは?
正式には、「相対取引」や「呑み取引」と呼ばれています。
FX会社の発注方法について解説部分などで相対的な取引を行いますといった形で記載されていたりします。
スマホアプリも、DD方式のものは一般的に綺麗な作りで操作性がよいものです。
この方式は、投資家とFX業者と直接資金の奪い合いとなっており、
DD方式のFX業者では、トレーダーから出た売買注文は、
自社で所有している通貨をトレーダーに売り買いしてます。
FX会社自体で負担しているので、その注文によって相場に影響を及ぼすことがありません。
もし投資家が利益を上げた場合は、利益分を全てFX会社自身で支払わなければならないので、
その前にインターバンクへ発注を流します。
基本は自動売買システムのようなものを用意しており、
そこに売買を担当する社員を配置する形なのでしょう。
FX業者が損失を出さないように、トレーダー(投資家たち)からの注文の扱いを基本はします。
ほかのトレーダーの注文を相殺する、約定するレート自体も決めるなど、
FX業者が儲かるようなシステムで運用されます。
トレーダーがした注文と、反対の動きをする注文を出して相場を動かすことも含まれます。
つまり、発注した内容を把握したうえで、発注内容の運用が可能なわけです。
もちろん通常の流れであるインターバンクや他のFXブローカーへ
取引内容を流し約定させる場合もあります。
DD方式では、トレーダーの発注内容を確認され、
発注した注文はFX会社の中で扱われるだけになり、一般の投資家には不利な状態が続きます。
ただ、トレーダーの注文を相殺することで、時間や作業的節約を行い、
その分スプレッドを狭く設定してくれるのはメリットです。
しかし、ほとんどがこういったDD方式を採用しているのがFX業界です。
この中でも優秀なFX会社を見つけるしか方法がありません。
大手だから大丈夫というわけではなく、
DD方式やNDD方式について多少情報を得ることが可能ですので、
そういった情報でどういった方針で動いているか、多少ですが察することができます。
安心して取引できる証券会社やFX会社を探し出しましょう。
FX会社の金融商品としか見ていない会社ではなく、顧客も視野にいれている会社です。
気になる方は、複数の取引所を開設して試してみることをお勧めします。
■ NDD方式とは?
NDD方式は、インターバンク市場の金融機関と直接に取引する方法です。
「インターバンク直結方式」とも呼ばれます。
確実に発注した注文はインターバンクへ到達し、相場に少なからず影響することでしょう。
海外のFX業者は、ほとんどがNDD方式を採用しているようです。
ただし、NDD方式にもさまざまな方法があり、
DD方式に近い方式のNDD方式なども存在しており、調べることが重要です。
NDD方式なのに、発注内容を確認されていることがあります。
一説では、画面上に発注内容を一目では見えないような形になっており、
画面切り替え操作で業者が把握できるような仕様になっていたりするようです。
また、スプレッドによる幅がとても広いのが特徴で、
取引する度、大きい額では数千円単位で負担を背負った状態でスタートすることになります。
NDD方式では、トレーダーは安心してトレードを行えますが負担が負担が大きくなりがちです。
さらにトレーダーツールであるスマホアプリも雑に作ってある場合が多く、
操作性も悪いものとなっている場合があります。
そういった会社という認識で、会社運用の実態を察することもできるでしょう。
DD方式だからとすべてが悪いという意味合いではなく、
自分にあった信頼できるFX業者を見つけることが一番大事なことです。