Name:Talbot Grimes — The Blight
Gender:Male(男)
Origin:Scottish(スコットランド)
Voice Actor:Jean-Baptiste Garnier & Mathieu Favier(BHVR)
Map:The MacMillan Estate(マクミランエステート)
開発時の名前は、"Chuckles"。
特性:スピード4.6m/s、脅威範囲32m、身長は平均
・入手方法 - チャプター17DLC購入キャラクター。「CHAPTER 17: Descend Beyond」
ナースより使えると噂のブライトくん。
特殊能力「胴枯の堕落」の基本は突進攻撃をうまく扱うことにある。
壁に当たり、突進しながら攻撃するスタイルが基本。
ただ、一度壁にぶつからなければ止まることも攻撃することもできないので注意が必要。
突進攻撃になれるとサバイバーを追いかけ、素早くダウンさせれるだろう。
何度か使用して、操作感覚を掴んでおくとよい。
【ドラゴンの掌握】
【効果】 - 発電機を破壊した後の30秒間で最初にその発電機にアクションを行った
生存者は叫び声を上げ、4秒間位置が判明し、
60秒間無防備のステータス効果を受ける。
ドラゴンの掌握には120 / 100 / 80秒間のクールダウンが発生する。
「この化合物には大きな可能性がある。
微量であっても、不自然な効果を引き起こすのだ。」- タルボット・グライムズの日記
【呪術:血の恩恵】
【効果】 - 血が流れるとエンティティのご機嫌取りがかなう呪い。
生存者を負傷させると、その生存者の
24 / 28 / 32m以内にあるパレットが15秒間エンティティによって固定される。
固定されたパレットは倒すことができない。
呪いの効果は、紐付けられた呪いのトーテムが残っているかぎり持続する。
「儀式が何らかの生物学的反応であるという提唱は、
闇雲な想像ではない。」- タルボット・グライムズの日記
【呪術:不死】
【効果】 - 呪術:不死の発動中、いずれかの無力のトーテムの
2 / 3 /4メートル以内にいる生存者のオーラが視える。
それとは別の呪いのトーテムを浄化すると
そのトーテムの呪いは呪術:不死のトーテムに移動し、
呪術:不死の呪いを解く。
移動された呪いにあったトークンも一緒に移動する。
化合物33
・激突を発動した位置から16メートル以内にいる生存者は3秒間妨害の効果を3%受ける
パレットや破壊可能な壁に激突すると破壊することができるが、ブライトは1.5秒怯む
玉虫色のブライト用ラベル
・すべての突進トークンを使い切った状態で突進攻撃が命中した生存者は瀕死状態になる
ヴィゴの手記
・突進中は探知不可になる
召喚の石
・死の突進が生存者に命中するとエンティティを呼び出し、
15秒間現在地から16メートル以内のパレットを倒されないようにブロックする
錬金術師の指輪
・死の突進が生存者に命中するとすべての突進トークンが即時にチャージされる
魂の化学物質
・突進中、16メートル以内で修理または治療している生存者のスキルチェックの難易度が上がる
・突進の開始地点の範囲内にいる生存者には適用されない
アドレナリンの小瓶
・突進トークンのチャージに要する時間が1秒減少する
・突進の速度が10%上昇する
・突進トークンの最大数が2つ増加する
・突進の最大視認角度が20度増加する
・突進のターン速度が55%低下する
バラの強壮剤
・激突の最大持続時間が1秒増加する
化合物21
・激突後、8メートル以内にいる生存者のオーラが3秒間視える
本影の塩
・突進中のターン速度が15%上昇する
破滅したカラス
・突進を連続するたびに突進中の速度が6%上昇する
パチュラの粉
・激突の最大持続時間が0.75秒間増加する
プレイグの胆汁
・突進のターン速度が10%上昇する
ボロボロの手記
・突進トークンの最大数が1つ減少する
・突進トークンのチャージに要する時間が0.33秒減少する
潰瘍の棘
・突進後の回復時間が0.5秒増加する
破滅したネズミ
・突進を連続するたびに突進中の速度が4%上昇する
ジギタリス
・突進の回復時間が0.25秒増加する
化合物7
・激突の後、自動的に16メートル以内の一番近くにいる生存者の方向に向く
欠けた単眼鏡
・激突の目標位置が表示される
錠剤タイプの偽薬
・突進中の移動速度が15%減少する。
・突進の得点が発生するとブラッドポイントを100%追加取得する
「人間という存在を理解するには、それを超える必要がある」。
これを信条とするスコットランド人の化学者、
タルボット・グライムズは、その無限の野心で高みへと昇りつめた。
子どもの頃、頭脳明晰でカリスマ的、権力にたてつくことも恐れなかった彼は人気者で、
愛嬌があってチヤホヤされていたが、異様なまでに自立していた。
町の近くに広がる壮大な野原を一人で探索し、ほとんどの時間を過ごしていたのだ。
子どもの好奇心から始まった研究だが、有毒なジギタリスの実験でタルボットは危うく命を落としかけた。
何日もの間寝込んだタルボットは、異常な量の汗をかき、食べたものはすべてもどしてしまった。
回復したタルボットに湧きあがったのは、恐怖ではなく強い興味だった。
それほど劇的に自分に影響を及ぼした花に、彼は摩訶不思議な魅力を覚えた。
大人になると、タルボットの野心はさらに広がり、
それと同時に問題のある実験の速度も増していった。
ロンドン医科大学に進んだタルボットは、たびたび叱責を受けながらも学業に秀でていた。
限界を越えようとする意欲を買われた彼はイギリス東インド会社に就職し、
7年で化学者として主任の地位を手にした。
その後間もなくして、人生でもっとも偉大な実績のひとつを達成する。
生産性を増加させる一方で労働者の休息の必要性を軽減する化学物質を開発したのだ。
タルボットは、ダイアー島の捕虜収容所の地下にある秘密の研究所を任された。
インドの沿岸沖にあるその島では、アヘン戦争の捕虜が同意なしにタルボットの被験者となり、
多大な苦痛に耐え得る兵士を作り出す薬の開発が行われた。
大半の副作用は軽度だったが、少人数の兵士が狂気に陥ったという噂が流れた。
狂乱した兵士は村で大虐殺を起こし、
銃剣で村人を突き刺して、木から吊るしたという。
この件に関する公式な報告はなく、
タルボットはそれが誇張された戦争下の噂話でしかないと主張し自分に責任があることを否定した。
無慈悲で明晰な頭脳を持つ彼は冷静なように見えたが、
その疑問視される実験に次々とさらされる敵兵に対して、タルボットは意識を向けていなかった。
そして、現実が文字通り叩きつけられることになる。
マンガロールを旅行中だったタルボットは、
後頭部に鉄パイプによる殴打を受け、縛られ、ワゴン車に乗せられた。
目隠しが取り去られると、
具合の悪そうな男がタルボットを何百人もの遺体が埋まっている共同墓地に案内した。
タルボットの知らないところで、彼が開発した生産性増加の薬により、
ほぼ工場1つ分に相当する労働者が死亡していたのである。
誘拐犯の怒りと非難を前に、対抗することはできないとタルボットは悟った。
鉄パイプが振り下ろされるたびに体を丸めることしか彼にはできなかった。
タルボットは共同墓地に投げ入れられ、死を待つのみとなった。
意識と暗い闇の間をさまよいながら、タルボットはそこから這い出ようとした。
指が腐敗した肉に食い込む。
どす黒いハエが露出されたタルボットの肌を食いちぎろうとする。
何百もの針に刺されているような感覚が身体を突き抜ける。
倒れたタルボットの目の前には、死んだ女性の輝くヘーゼル色の目がある。
衰弱して顔を背けることができないタルボットは、自分のライフワークがもたらした結末を見据えることしかできなかった。
その後、タルボットは死の淵から救出された。
皺だらけの優しそうな顔が視界に入ると、自分が小さなベッドに横たわっていることに気づいた。
息をするにも苦痛を伴う状態だったが、修道院を装ったこの古代の謎の学校で、
タルボットは健康を取り戻した。
高く素朴な壁の裏にある植物が生い茂った庭では、
修道僧たちが禁じられた文字を研究していた。
彼らは1つの次元が他の次元とつながっていると信じ、
新たな次元を探求するべく人間の精神を拡張する取り組みをしていたのだ。
タルボットの知識がここで不可欠であることは分かっていた。
彼の開発した精神を変造する化学物質は、精神拡張の理論と造作なく統合した。
その瞬間、タルボットは自分が救われたのは偶然でないことに気づいた。
学校の知識を進化させるために、わざわざ墓地から拾われたのでだ。
研究を依頼されたタルボットは、完全回復するまで協力することに同意した。
研究対象は松果腺から抽出した化合物で、
精神の目を開くことを可能にするこの物質を修道僧は「魂の化学物質」と呼んでいた。
自分を救ってくれた人々に対する厚意として始まった研究に、
タルボットは間もなく執着していく。
学校の文書保管庫にある記録を読み漁り、
以前は想像もできなかったようなアイデアを裏付ける化学式を見いだした。
そして、人類を新たな啓蒙の時代へ先導することを夢に見始めた。
おそらくその頃から、何百人もの死亡した工場労働者が、
そしてヘーゼル色の目が現れる悪夢が、脳裏から徐々に消えていった。
成功に近づくにつれ、修道僧の態度が豹変した。
かつては優しい笑みを浮かべていた修道僧たちは、タルボットを見るなり、
その不安な目をそむけるようになった。
礼儀正しく会話をしてくれていた修道僧は、静かなささやき声で話すようになっていた。
最後にタルボットが学校で目にしたのは、
樹状突起のように枝分かれした、自分のベッドの上のひび割れたしっくい天井だった。
次に覚えていることは、砕けたモザイクのかかった映像と感覚である。
汚れた照明、石畳上の馬の蹄、粗野な黄麻布が自分の頬に擦れる感覚、そして腕に食い入る鋭い痛み。
アヘン窟内のわらでできたマットレスの上で目を覚ましたタルボットは、
ボロボロで不衛生な状態で大の字になっていた。
濃い霧の中にいるような頭に最初に浮かんだのは、自分の手記だった。
それはタルボットの画期的な発見の記録が書かれた唯一の文書だ。
大きな声で助けを求めながら、薄汚い窟の中を必死になって探した。
何人かの居住者はハンモックから顔を上げたが、
その薬に侵された目には無関心さしか見られず、すぐにまどろみに浸っていった。
タルボットの後ろにローブを着た誰かが現れたかと思うと、腕に針が刺さり、再び世界は闇に包まれた。
また目覚めだ。目覚めは回を増すごとに、どんどん不明瞭になっていった。
歯の間の大きな隙間を舌で触ってみる。
どれぐらい経ったんだろう……かすかな記憶が戻ってくる。
魂の化学物質。手記。もう少しで成功だった。
遠くからささやく声が頭に入ってくる。
不器用な様子で石を探すと、震える手でそれを研いだ。
窟の暗い照明の下、無反応の居住者に囲まれながら、記憶をたどり、研究の内容を壁に刻んだ。
壁から床へ、ささやき声の言っていることは理解不能だったが、
そのすべてを取り込み、指に血が滲み始めるまで何時間も書き続けた。
書く場所がなくなると、石を握り自分の胸に文字を刻んだ。
血みどろのタルボットは、そこで奇跡を目にした。
オレンジ色の花が一面に咲いた壮大な野原だ。
ささやき声は、野原に入り、人間の理解を超える世界と次元を発見するようにと、
タルボットを急き立てている。
一瞬、子どものころに感じた不思議に魅了される感覚を覚えた。
アヘン窟の居住者たちが静かに目覚めた。
煙の乾いた匂いはまだ漂っている。
薬でボーッとしたままヨロヨロと歩く居住者たちは、血で濡れた石床に気づいた。
亀裂には小さな小川が流れている。
目が暗闇に慣れると、ぎこちない走り書きが目に入ってきた。
終わることなく何度も何度も記された文章は、ただ1行。
死は始まりに過ぎない。