Name:Adiris — The Plague
Gender:Female(女)
Origin:American(アメリカ)
Voice Actor:非公開
Map:Red Forest(浄罪の神殿)
開発時の名前は、"High Priestess of Babylon"。
特性:スピード4.6m/s、脅威範囲32m、身長は背が高い
・入手方法 - チャプター11DLC購入キャラクター。「CHAPTER 11: Demise of the Faithful」
ゲロ吐きとして名前が知られている。
特殊能力「黒死の吐瀉」にて発電機を基本に、窓などを汚染しておく。
また発電機をうまく巡回するコースを見つけることで、発電を躊躇わせる戦法が強い。
あえて浄化の泉を利用せず、汚染状態を続けさせて戦う方法もあるが、
準備を整えていて発電されたり、決定的な一撃などがなく、操作は難しいだろう。
【堕落の介入】
【効果】 - 祈りを捧げて闇の力を召喚し、生存者の生存確率に介入する。
儀式開始時に、一番離れた位置にある発電機3台がエンティティによって
80 / 100 / 120秒間ブロックされる。
ブロックされた発電機は修理できない。
ブロック中の発電機は白いオーラでハイライトされる。
いずれかの生存者が瀕死状態になると解除される。
「信仰なき者は神々の呪いを受けることが大地に知れ渡るであろう」
(アディリスの石板、第3章7節)
【伝播する怖気】
【効果】 - 信仰なき者の叫び声に、あなたの心臓が激しく脈打つ。
生存者を瀕死状態にすると、
脅威範囲内の生存者全員が叫び声をあげ、4 / 5 / 6秒間位置が通知される。
「不信心者は心を恐怖に支配され、死者の足元で叫び声をあげる」(賛美歌、第11章4節)
【闇の信仰心】
【効果】 - あなたは力を誇示し、大地に混乱の惨禍を巻き起こす。
1人の生存者に執着する。
オブセッションが1段階負傷すると、
20 / 25 / 30秒間、脅威範囲がオブセッションに移動して、範囲が32mになる。
効果が続く限り探知不可のステータス効果を得る。
脅威範囲が移動した生存者は、他の目的で「脅威範囲内にいる」とみなされる。
「そして恐れを知らぬ信仰なき者は恐怖に屈し、我が偽りの到来を告げるであろう」
(アディリスの石板、第48章9節)
玉虫色の印章
・発電機の修理が完了するたびに汚濁の吐瀉が発動する。
・汚濁の吐瀉の持続時間が20秒減少する。
黒のお香
・嘔吐した生存者のオーラが3秒間視えるようになる。
切断された足の指
・生存者がアクション中に感染する確率が50%上昇する。
崇拝の石版
・献身の淀みで腐敗を摂取する速度が100%上昇する。
・汚濁の吐瀉の実行中の移動速度が4.5%上昇する。
狂信者のお守り
・汚濁の吐瀉の持続時間が20秒増加する。
穢れの吐剤
・嘔吐物の飛び出す速度が10%上昇する。
マッサージ用オイル
・黒死の吐瀉と汚濁の吐瀉のチャージ速度が50%上昇する。
感染催吐薬
・黒死の吐瀉の効果が40%上昇する。
灰色のりんご
・汚れた献身の淀みが1つ汚れた状態で儀式を開始する。
・儀式内の献身の淀みがの数が1つ増加する。
退魔のお守り
・汚濁の吐瀉の持続時間が10秒増加する。
香る軟膏
・献身の淀みで腐敗を摂取するとプレイグの脅威範囲内にいる。
すべての生存者が叫び声を上げ、その位置が判明する。
予防のお守り
・儀式内の献身の淀みの数が2つ減少する。
催吐薬
・黒死の吐瀉の効果が30%上昇する。
強力チンキ
・黒死の吐瀉と汚濁の吐瀉のクールダウンが0.4秒減少する。
祝福のりんご
・儀式開始時に出現する汚れた献身の淀みの数が1つ増える。
赤鉄鉱の印章
・オブジェクトの感染時間が30秒増加する。
オリバナムのお香
・泉で浄化した生存者のオーラが4秒間視えるようになる。
治癒の軟膏
・黒死の吐瀉の汚濁の吐瀉のクールダウン時間が0.25秒減少する。
石灰岩の印章
・オブジェクトの感染時間が20秒増加する。
祈りの石版片
・生存者に対して黒死の吐瀉の効果が無効になる。
・オブジェクトの感染時間が40秒増加する。
・感染されたオブジェクトからの感染上昇率が100%上昇する。
・邪悪カテゴリーのポイントが100%増加する。
7人家族の中で一番幼かったアディリスは、
5歳の時、バビロン中心部にある浄罪の神殿の、赤レンガの焼け付くような階段に置き去りにされた。
神々の意思が介在しているのだと信じることで、アディリスはその衝動と悲しみを乗り越えようとした。
新しい生活はひっそりとした奴隷のような状態だった。
アディリスは庭園の手入れを行い、儀式の食事を準備し、儀式に使う香炉を磨いた。
夜になると、自らの存在理由を啓示してくれるであろう奇跡の出現を求め、神に祈った。
成人したアディリスは高位の司祭に随行し、
水と創造の神である山羊座の、年に一度の礼拝に参列した。
大列柱室で吊り香炉を揺らすと、分厚い黒い煙が広がっていく。
それは冷たくそびえ立つ、石の屋根にまで届き、散り散りになって消えた。
悩みが取り除かれ無上の幸福感を覚えたアディリスは、
自分がこれまでになく神々に近づいたと感じた。
アディリスは来る日も来る日も身を粉にして働いた。
自分の務めを果たす一方で新しい仕事を受け、浄化の儀式では司祭を補助した。
司祭はますます多くの助けを必要としていた。
神殿の高壁外からの求めにも応じるため浄罪は毎日行われたが、
神殿の外では災厄をもたらす疫病が再び猛威を奮っており、
数カ月もすると、司祭たちも疫病に罹患した。
間もなく司祭たちは衰弱し、儀式を執り行えなくなった。
唯一儀式を続けることができたのは、
浄罪の儀式を何度も手伝っていたアディリスだけとなってしまう。
混乱が勢いを増すなか、たとえ自分が未熟な儀式者であったとしても、止めなくてはならない。
最初の儀式を前に不安になっていたアディリスは、司祭の聖所を訪ねる。
アディリスがロウソクに火を灯すと、奥のほうに狭い通路があることに気がついた。
その隙間を進むと、アディリスは聖所の地下に隠されていた穴蔵を発見した。
その部屋に何もなかったが、唯一、両腕を広げ、指に宝石を嵌めた黄金の女性像が立っていた。
それはアディリスがずっと待ち望んでいた奇跡であった。
信者で埋め尽くされた大広間にアディリスが入っていくと、全員が頭を垂れた。
アディリスは煉瓦作りの祭壇へと大股で歩いていき、銀で作られた儀式の短剣を握りしめた。
ルビーの指輪を嵌めた指が、かぎ爪のように刃の周りを包み込む。
突如現れたその高貴な存在に信者は興味を惹かれる。
信者はすでにアディリスの若さと美貌に目を見張っていた。
アディリスが創造の叙情詩の暗唱を始めると、
背後にいた女性が気を失い、その場に倒れ込んだ。
アディリスが駆け寄ると、その女性の足を黒い水膨れが覆っていることに気がついた。
躊躇することなくアディリスは神聖な短剣を握り、
自らの足に向けて振り下ろし、足の指を切り落とした。
アディリスは血に塗れた体の一部を神々に奉じ、その女性を守るよう神に祈りを捧げた。
信者の間に沈黙が広がる。信者たちはアディリスを新たな女司祭として崇めていた。
アディリスの富、美貌、そして献身の物語は疫病と同じくらい素早く街に広まり、
間もなくして信者たちはアディリスをバビロンの女祭司長と呼ぶようになった。
だが、アディリスの信仰心は試されることになる。
感染初期の兆候が現れたのだ。
痰と血の混じった咳をするようになり、
首には発疹が吹き出して膿瘍ができ、指が四本となった足は黒ずみはじめた。
自らの容貌を恥じたアディリスは、ヴェールの付いた頭飾りを被りはじめ、
疫病が原因の皮膚から漂う悪臭を隠すために吊り香炉を持ち歩いた。
助かる望みを捨てることなく、アディリスは儀式を続け、祝福の水や食べ物を信者たちに与えた。
しかし、どれほど儀式を執り行っても、アディリスの症状は回復しなかった。
躍起になり神への嘆願を試みる中、アディリスは街から姿を消した。
少数の信者を伴い北へ向かったアディリスは、
冷たいウラルトゥの森林地帯を抜け、歩けなくなるまで旅を続けた。
一行が野営を行なったじめじめとした洞窟の中で、
アディリスは自らの吐瀉物の中で横たわっていた。
黒変した足は腫れ上がり、これ以上遠くへ行くことはもはや不可能だった。
洞窟の中で、アディリスと信者たちは全員が疫病に感染していることを悟る。
アディリスは吐き気に苦しむ信者の中でひざまずくと、最後の祈りを捧げた。
湿った空気の中に立ち上る香の黒い煙を、冷たい風が吹き飛ばしていく。
アディリスの骸や信者の骸はどこにも見つからなかった。
多くの者がアディリスの帰還の物語を語ったが、
バビロンの女司祭長に降りかかった運命は、誰も知らない。