Name:Ji-Woon Hak — The Trickster
Gender:Male(男)
Origin:South Korean(韓国)
Voice Actor:Titus Kim(BHVR)
特性:スピード4.6m/s、脅威範囲32m、身長は平均
・入手方法 - チャプター19DLC購入キャラクター。「CHAPTER 19: All-Kill」
略称トリスタで一部ファンから愛されているイケメンキラー。
キャラ発表されて以来、2023年11月29日に大型アップデートが入り操作感が変更。
特殊能力「名演」。移動スピードもアップした。
ナイフをたくさん当てて、近づけたら殴るといったスタイル。
ナイフを当てると、「メインイベント」というナイフ投げ放題が使える。
アプデ後は「メインイベント」が格段に発動しやすくなっている。
アドオン内容も変更されているので、強力なものへ変えると追いやすくなる。
【スターに憧れて】
【効果】 - あなたはその比類なきパフォーマンス能力で見る者の目を奪う。
生存者を担いでいる時、脅威範囲内にいるその他の生存者が無防備のステータス効果に苦しむ。
効果は脅威範囲を出てから26 / 28 / 30秒間続くほか、
担いだ生存者をフックに吊るすか、開放した時に範囲内にいる生存者も同じ時間効果が続く。
スターに憧れては生存者が担がれていない状態になってから60秒間のクールダウンが発生する。
「この瞬間を楽しみなよ。こんなに近づける奴はそういない」- ハク・ジウン
【呪術:クラウドコントロール】
【効果】 - あなたより劣る人間が適切に集まる呪い。
生存者が窓の高速乗り越えを行うと、
その窓がエンティティによって40 / 50 / 60秒間ブロックされる。
「君にはどうすることもできない。君のような人間にはね。」- ハク・ジウン
【袋小路】
【効果】 - VIPルームに誰かを入れる時、あなたには特別な目的がある。
生存者を初めてフックに吊るすたびに、袋小路の1トークンを獲得する。
脱出ゲートが通電すると袋小路が発動する。
・生存者が脱出ゲートのスイッチにアクションを起こすと大きな通知音が鳴る。
その後、12秒間に加え、所持するトークン1つにつき6 / 9 / 12秒間、
脱出ゲートの両方のスイッチがエンティティによってブロックされる。
「血を流す時のその音だ…もう一度聞かせてくれ」- ハク・ジウン
断末魔の編集音源
・メインイベント中に攻撃が命中した生存者のオーラが6秒間表示される
玉虫色のフォトカード
・ナイフが連続で命中するたびに、重複可能な1%の迅速ステータス効果を得る(最大7%まで)
・このボーナスは、投げたナイフが外れたり、何らかの方法で生存者を負傷させると失われる
エッジの効いた復活アルバム
・ナイフは生存者以外に命中すると砕け散り、付近の生存者に50%の裂傷を与える
シングル『カット・スルー・ユー』
・ナイフが生存者を貫通する
・同じナイフが次に命中した生存者に50%の裂傷を与える
ダイヤのカフスボタン
・生存者の裂傷があと1回のナイフ命中で最大に到達する時、その生存者のオーラが6秒間視えるようになる
トリック用の刃物
・ナイフがどこか生存者以外にたると2回跳ね返る
・跳ね返ったナイフが命中するとブラッドポイントを追加取得する
『ウェイティング・フォー・ユー』の時計
・メインイベント発動中、ナイフが1本命中するごとにメインイベントの持続時間が0.4秒増加する
フェイズスピンソーダ
・コンボが途切れるまでの時間が15%増加する
引き裂き魔のサポーター
・裂傷の上限減少が開始するまでの時間が3秒増加する
美しい旋律の殺人
・ロッカーでのナイフ補充時間が25%増加する
血まみれのボア
・所持できるナイフの上限数が8本増加する
・儀式開始時に所持するナイフ数が8本増える
シングル曲『狙いうち』
・裂傷の上限減少が開始するまでの時間が2秒増加する
ジウンのサイン
・コンボが途切れるまでの時間が10%増加する
テキーラ・ムーンロック
・メインイベントの持続時間が60%増加する
幸運のナイフ
・メインイベント発動中、ナイフが1本命中するごとにメインイベントの持続時間が0.3秒増加する
檻の心のシューズ
・ナイフを投げる間、移動速度が2.5%増加する
トリック用ポーチ
・所持できるナイフの上限数が4本増加する
・儀式開始時に所持するナイフ数が4本追加される
思い出のナイフ
・ナイフを投げる間隔が5%減少する
死の声部のレコード
・ナイフを投げている間の移動速度が1%上昇する
烈火のケーブル
・メインイベントの持続時間が40%増加する
ハク・ジウンは人の注目を浴びて成功した。
彼に向けられたあるとあらゆる眼差し、そして彼の名を話題にするひと声ひと声すべてがジウンの原動力だった。
名声を手にした彼の唯一の願い、それはさらなる名声だった。
ジウンは幼少時から人の注目を浴びる方法を心得ていた。
家族の経営するレストランで働いていたとき、彼はナイフ投げを使ったショーを披露して店に客を呼び込んだ。
だまされやすい観光客はそれが韓国の伝統的な出し物だと信じ込み、
喜んで鑑賞に金をつぎ込んだ。
ジウンの父親は店の売り上げを息子がダンスや歌のレッスンを受けるために費やし、
自分には手に入らなかった名声という名の希望をジウンに託した。
ジウンは期待に応えた。
何年かスター発掘番組で特技を披露し続けた後、スターへの道がようやく開かれる。
マイティー・ワン・エンターテインメントのプロデューサーであるリー・ユンジンが、
ジウンを自らの訓練プログラムにスカウトしたのだ。
ソウルにある寮に引っ越したジウンは、1日1時間のスター養成訓練を受けた。
立ち振る舞いや歌をはじめ、自身と謙虚さをバランス良く演出する方法などを教わった。
骨の折れる訓練だったが、それが功を奏す。
ユンジンはジウンをバンド「NO SPIN」のメンバーに選出した。
バンドに飾らないエネルギーをもたらしたジウンは、瞬く間に有名になった。
ひっきりなしのインタビューを受け、憧れの対象になったジウンは、
目まぐるしいスケジュールにバンド仲間が疲れ切る一方で、元気いっぱいだった。
自分は社会に吐き出された凡人よりも偉大な人間である。
彼にとって毎日は、それを確信する日々だった。
ところが、時が経つにつれシャンパンの炭酸は抜けていった。
ファンを見てみると、その発狂やあこがれは5人のバンドメンバーそれぞれに分けられ、薄まっている。
それを認識した彼に残ったのは、さらなる名声への切望だった。
ジウンは物まねに精を出し、嫌悪の下に長らく秘めていた魅力を繕った。
NO SPINの最新アルバムをレコーディングする時も、彼は動揺を見せなかった。
長い休憩の後でスタジオに戻った時、ジウンは運命から贈り物を授かったことを知る。
そこで彼は、ケーブルの焼けるにおいに気付いた。
間違いない、コントロールルームに急ぐも、ドアは倒れたスピーカーでふさがっている。
向こう側ではバンドメンバーがドアを激しく叩いていた。
彼らの叫び声がバチバチと燃える火の音と一緒に聞こえる。
メンバーに呼びかけながらジウンはスピーカーへと走り寄り、1つ掴んで、止まった。
ジウンはピタリと動かなかった。
息をつくたびに、全身全霊で意識を集中させ考えた。
すぐ近くで叫んでる彼らの声はほとんど聞こえない。
ゆっくり彼が後ろへと下がるまでは。
そしてジオンは聞いた。
メンバーは焼けながら彼の名前を叫んでいた。
助けてくれと彼の名を呼ぶ声。
ジウン!ジウン!ハク・ジウン!
ジウンはこれほど美しい声を聞いたことが無かった。
消防隊が到着したときに流した涙は本物だった。
ジウンは悲劇の人物になった。
無駄な努力ながらも仲間を救おうと、やれるだけの努力をした英雄として称えられた。
ユンジンはインタビューで彼を見世物にした後、ブランドの再構築に取り掛かった。
ジウンは「トリックスター」として生まれ変わった。
自らの曲をプロデュースし、あらっぽい外見だが優しい心を持つソロアーティスト。
しかし、コンサートやテレビでの舞台から離れたところで、なにか黒いものが大きくなっていく。
ジウンは1人暮らしをターゲットに選び、犯行は夜に行われた。
1人目の被害者となった大学生の家にはリビングの窓へと続く非常階段があった。
ジウンは就寝中だった女性の頭を野球のバットで殴り、目覚めた女性の手足を拘束して、口をガムテープで塞いだ。
彼は女子大生を何時間も痛めつけ、生きたまま体を切断した。
それでも何かが足りない。つながりだ。
腹部を切開しながらジウンが聞きたかったのは心からの命乞いなのに、
実際に得られたのはガムテープから聞こえるぐぐもった泣き声だけだった。
彼はそこから学び、適用した。
感情を抑えることなく声を出させるために、被害者を誘拐し、廃墟まで運び込まなければならなかった。
被害者の声でジウンは曲を作った。
適所を突いて、さまざまな悲鳴やうめき声を誘発する。
腰方形筋を刺すとしわがれたうめき声を引き起こし、
頸動脈を切りつけると猫を絞め殺すのと似た声を作り出した。
彼らの苦しみには正直さがあった。
ジウンは犯行のたびに録音し、合成してうまく曲に織り込んで、メロディーが折り重なる層の裏側に隠した。
ジウンは自分の作品に大満足だった。
彼は警察へのほのめかしとして、
最近の写真撮影会で使用したミンクのボアを被害者の切り裂かれた喉に巻いておいた。
その次の殺害時には男性の歯を抜いた。
ミュージックビデオに出演していたボクサーの歯が無かったからだ。
VIPのパーティーで出会ったファンの女性を殺した彼は、
女性の目玉をダイヤのカフスボタンと入れ替え、
胸に血で「私は神を見た」と書いた。どの現場も強烈な壮観だった。
音楽と殺人の間で、ジウンの作品は世界中で話題になった。
ところが暴力が彼のアートスタイルの特徴になると、音楽のキャリアに影響が出た。
収益が減収したマイティー・ワンの経営陣が、彼を非難しはじめたのだ。
プロとして怒りを覚えたユンジンは彼を擁護したが、
多数派に押され、ジウンは曲を自作することが禁じられてしまった。
その決定によって彼は大きく落胆した。
彼の楽曲は本物の人間らしさを音楽に融合させたものだったが、
どこにでもあるような万人受けする要素に欠けた音楽は、
経営陣によって否定されたのだった。
それであれば仕方ない。
自分の芸術が理解されないのであれば、理解されるまで組み込むまでだ。
マイティー・ワンの経営陣に向けたプライベートライブを決行するために、
ジウンは3ヶ月を準備に費やした。
傑作を披露する計画だ。
ジウンは獣医からとんでもない大金で亜酸化窒素を手に入れ、
マイティー・ワンが経営する劇場の舞台スタッフに賄賂を渡して建物内に入った。
有名だった彼を、普通の人間は疑おうとしなかった。
ライブの準備が整い、経営陣と舞台係がジウンの登場を待つなか、部屋にはガスが充満していった。
予定は都合よく遅れていた。
ジウンが登場する頃には、
意識朦朧となった観客はそれぞれ座席で手足を広げた状態だったり、
床を這ったりしていた。
彼は素早く動き皆を拘束したが、ユンジンの番になって手を止めた。
泥穴から自分を引っ張り出し、彼が報われるべき道を敷いてくれた人。
彼女は特別に、これから起きる感嘆の光景を目の当たりにすべき存在だ。
鎮静状態であってもユンジンは抵抗した。
それは彼女の内にある。
他の誰よりもずっと強力な激しい嵐だった。
ジウンはたった一人の観客であるユンジンの身体を支え、目をこじ開けた。
むせび泣く他の連中は最後のショーを行うため、ステージに上げられた。
冷笑しながらジウンは彼らの顔に化粧を塗りたくり、舞台照明でその姿を照らした。
楽器の準備はできた。
自作のメロディーを奏でるために、ジウンは彼らを拷問し、
1つの肉体から別の肉体へと優雅に走って移動しながら、
その悲嘆の声でオペラのようなクレッシェンドを演出した。
叫び声、すすり泣き、金切り声。彼らは愛する家族を、母親を求めて泣き叫んだ。
それは壮大なる感情のほとばしりだった。
人間であるとはどういうことか。
その間。彼らはジウンをじっと見つめていた。
ジウンがナイフを投げ、最後の人間楽器が音を出さなくなって音楽が止まり、
舞台から内蔵の流出も止まった。
ヘトヘトになった汗と血まみれのジウンは、ユンジンの方を見て一礼した。
カーテンコールだ。
彼は完全なるショーを成し遂げた。
ナイフを握りしめ、ユンジンに向かった進んでいく。
エンドロールが始まる前には仕上げが必要だ。
ところが後少しでー
霧が現れた。
どこからともなく、それは彼の周りに押し寄せた。
ジメジメとひんやりして、不快な霧。
ジウンが見たのは壮大なステージだった。
病院、寺院、森林、屠殺場ー錆びたフックで飾られた、
不滅の世界を維持する百万もの目が彼に注目し、彼から逃げ惑い、彼を体感する。
ジウンのやるべきことはただ1つ。
受け入れ、霧の道具になること。
そして何よりも、叫び声を作り出すことだ。
アンコール!