
建玉とは、未決済になっている契約総数です。または、玉とも呼ばれます。
ある契約の建玉が1枚あるということは、その契約に関して一人の売り手と買い手がいることを意味します。
建玉は、相場によって増減し、株価が上昇している時は建玉の残高が増加し、
下降している時は減少する傾向にあります。
さらに、売り方の「売り建て玉」(売り玉)と、買い方の「買い建て玉」(買い玉)に区別ができます。
例えば、ある銘柄を100株ずつ「買い」や「売り」で行った場合、
決済の「売り」や「買い」で決算するまでは、100株の「買い建て玉」や「売り建て玉」が残っていることになります。
もちろん、売り建て玉を持っている時は空売りをしているので、株価が下降すると利益が出ます。
信用取引では、よくこれらの単語が使われるので覚えておきましょう。
一般信用取引と制度信用取引を合計した信用取引全体を「買い残、売り残」の株数として表示されています。
以下の表のように、実際は「買残、売残」として表示されていることが多いでしょう。
ホームページ上やトレードソフトでこれらの数値を確認できます。
売/買 | 信用残 | 前週比 | 信用倍率 |
---|---|---|---|
売残 | 1,206 | -45.9 | 2.505 |
買残 | 3,022 | +62.1 |
買い残(買残)とは、信用買いをして、まだ決済されずに残っている数です。
株価が上がる時に利益を出す信用買いなので、
買い残が多ければ「株価が上がることを期待している投資家が多い」ことがわかります。
売り残(売残)とは、信用売り(空売り)されたまま、まだ決済されずに残っている数です。
空売りは株価が下がると利益が出るので、
売り残が多い時には、「株価が下がることを期待している投資家が多い」ことがわかります。
前週比とは、前の週と比較して増えているか減っているかを示します。
上記の表だと、前の週に比べて売り残が約4600万株減って、買い残は約6200万株増えています。
一番下にある信用倍率とは、「信用倍率 = 信用買い残 ÷ 信用売り残」で算出されます。
買い残と売れ残が、どのくらいの比率で残っているかがわかります。
買い残は売り残の何倍か?などを知るときに使います。
東証 : 信用取引残高等では、市場の平均が見れます。